子供のメタボリックシンドローム

食育基本法が平成17年に成立して、食育は知育、徳育、体育の基礎となるべきものと位置付けられました。子供たちが豊かな人間性をはじめ、生きる力を身につけていくためには、何よりも「食」が重要というのであります。

生活習慣病の予防は子供のころからと、6〜15歳を対象とする「メタボリック症候群」の診断基準を、厚生労働省研究班が作りました。メタボリック症候群は、内臓脂肪症候群とも言われ、動脈硬化を引き起こしやすく、基準はウェストのサイズが最も重視されます。

男女とも80cm以上を赤信号とし、その上で、血圧、空腹時血糖、脂質異常症の3項目のうち2項目以上に当てはまる子供を、「小児メタボリック症候群」としました。小中学生でも、肥満児(肥満度20%以上)なら、5〜20%が当てはまる可能性があるといわれています。

小児の肥満が問題になる理由は、このように小児肥満も成人肥満同様心身の健康障害をもたらすことがわかっていて、小児においても肥満症の判定基準が提言されてきたこと、また、小児肥満が増加していて、学齢期小児では、10人に一人が肥満と言われていること、およびわが国の生活環境は、いろんな意味で小児肥満を増加させる必然性があることなどが挙げられます。

生活習慣病の大きな要因の一つは「肥満」であって、原因として、動物性脂肪の多い食事や運動不足などです。肥満の判定には、肥満度とBMIの2つが最も中心的な方法ですが、わが国では、小児には、肥満度が最もよく使用されてきました。

食事、運動などの生活習慣を見直さない限り、小児肥満(脂肪細胞が増える)が、やがては成人肥満(個々の脂肪細胞が大きくなる)につながり、脂質異常症、高血圧、糖尿病といった生活習慣病を誘発することになります、文部科学省の調べで20年位前から基礎的運動能力・握力の低下が見られるといいます。

これは画一的な食生活や運動不足で肥満が進み、足腰が十分発育せず、短足で胴長族が増えていると分析しています。携帯電話、コンピューターなどに夢中にならず、まず体を動かす習慣を身につけることが大切です。バランスの良い食材で、毎日3食しっかりとり、ゆっくり良く噛み、運動不足を解消して、まずは、肥満にならないように気をつけましょう。